空間認知能力の優劣と潔癖症との関係|美の追求

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 或る事がきっかけで心理テストを受ける機会があったが、その中で特筆されたのが「空間認知能力」が優れているということでした。

 心理テストの結果として長所と短所にあたる事柄をきめ細かく説明され、この部分については長所と位置付けられたものでした。

 例えば初めて入った場所でも、「どこに何が配置されているかを素早く知り」、「与えられた目的から必要な手順を汲み取る」という力が優れているらしい。

 それを「空間認知能力」が優れていると呼べれるのを知ったのは今回が初めてで、勿論、自覚したことはありませんでした。
 素直に喜ぶべき機能なのかどうか。

 調子に乗って自画自賛すれば、確かにフォークリフトは得意な方だし、大型免許もスムーズに取得でき直ぐに実践でも慣れることはできました。確かに目の前の空間を注意深く読み取り、難なく安全に各種物体を移動させたり交わしたりはできているようです。事故や物損がないのはその証なのでしょう。

 しかし、この認識と理解が生まれてからの別な角度の発見ですが、どうやら重度の潔癖症とも言える可能性があります。
 空間認知能力と潔癖症が同一線上で結ばれるべき現象なのかどうかは定かではありませんが、自分なりに納得できる部分が出てきました。

 全ては当然と言えば当然のことばかりですが、それをどこまで拘って実行してしまうか、またそれを他人にまで求めてしまうかどうかが問題なのだと思います。


例えば、その場面と理由を挙げてみると次のようです(以下、思いつくままの順不同)。

01.テーブルに物を置く際、大きい物は向こう側へ、小さい物は手前に配置する。手元の視界を確保したいから。

02.コーヒーカップは向こう側へ、灰皿は手前に配置する。煙草の灰がカップに入るのを防ぎたいから。

03.ゴミ箱には紙物を丸めて入れず、同じ方向に揃えて捨てる。隙間を極小にしたいから。

04.ゴミ箱には投げ入れず、底から順に軽く押し込む。隙間を極小にしたいから。

05.魚肉などの生鮮を乗せたトレイを捨てる時は軽く水洗いする。蓋付のゴミ箱は予想以上に温度が上がり腐敗し易いから。

06.生ゴミの腐敗臭を感じたら除菌アルコールスプレーを吹き付ける。消臭剤より効果的。臭いの根源は菌だから。

07.大小様々な大きさの箱がある場合は、できるだけ同じ大きさの箱を重ねて仮置きする。数とボリューム感を把握して持ち運びに備えたいから。

08.毎日複数回使う物しかテーブルには置かない。基本、何も置かないテーブルが好きだから。

09.長物と平な物は同一場所に置かない。まとめて持つことが難しいから。

10.異なる種類の物は重ねて置かない。下の物を取る際に上の物を移動させるのが面倒だから。

11.ティッシュは斜めに抜かず垂直方向に引く。取り出し口に引っ掛かり箱がついて来ることがあるから。

12.公共のトイレのドアは左手で開け閉めする。右手は直に支える清潔な手だから。

13.飲みかけのコップやボトルは開栓のまま放置しない。埃や虫が入るから。

14.洗った食器は種類ごとに立てて置く。水切り効果、埃等の付着防止、片付け時の簡便さ、荷崩れ接触割れ防止。

15.炊飯器や湯沸かし機能付きポットの上部に乾物などを保管する棚、物入を置かない。水蒸気で湿気るから。状況によっては換気扇の使用が必須。

16.特に車のフロントガラスの内側は常にピカピカを維持する。視界不良の原因であり、気分も晴れない。

17.冷蔵庫の中は、常に手前に古い物、奥に新しい物を配置する。賞味期限の確認と捨てることの無駄を省くため。

18.一つの動作に関連する物は極力付近に配置する(着替えに必要な衣類は同じ部屋、ハンガーラックにまとめる)。都度移動するのは無駄。思考の邪魔。

19.帰宅時や訪問時には即時に履物を揃える。出掛ける時は出掛ける用事に集中したいから。

20.車の駐車は、指定がない限り出船式(バックで)で駐車する。出発時は出発に集中したいから。

21.トイレットペーパーの巻きが半分になったらスペアを仮置きする。ペーパー切れの状態は絶対に回避したいから。

22.大便の時はトイレットペーパーを適宜取って便器内に配置する。こびり付き防止に有効だから。

23.ゴミ出し時には両手を使ってゴミネットに触れない。片手は清潔を保ち、家の玄関を開け手洗い時の水道蛇口を開栓したいから。

24.外出後の靴下は玄関で履き替える。特に仕事帰りや通院後には塵、埃、病原菌などを持ち帰る可能性があるから。

25.上着やズボンなど外の空気に多く触れた衣服はファブリーズし、玄関近くのハンガーに掛ける。埃や雑菌などを部屋の内部へ持ち込みたくないから。

26.生ゴミは要らないチラシや新聞紙にくるみビニール袋に入れて捨てる。腐敗臭を防ぎたいから。

27.部屋でタバコを吸う時は必ず換気扇を回す。臭いを滞留させたくないから。

28.お風呂の最後は必ずバスマジックリンとスポンジたわしで磨き込む。皮脂を残したくないから。

29.外出時の大便は便座にトイレットペーパーを敷き、肌を便器に接触させない。感染症を防止したいから。

30.外出時の大便はウォッシュレットを使わない。性病等の感染防止のため。

31.布団に入る時は、下着を含め全てを着替える。清潔な寝床に汚れを持ち込みたくないから。

32.洗顔タオルは基本として1回1枚で洗濯する。タオルへの皮脂類沈着を防止したいから。

33.他人の車を運転する時は、最低限としてハンドル回りを除菌シートで拭き上げる。気持ち良く乗りたいから。

34.他人に車を返す時は、自分の痕跡を一切残さない。ゴミや汚れは徹底して取り除く。他人に嫌な思いをさせたくないから。

35.行動前に必要な物品等を全て取り揃える。途中での中断や忘れ物による予定変更をしたくないから。

36.車に戻った時はアルコール除菌、帰宅時は消毒ソープで必ず手を洗う。病気や汚れを内部に持ち込みたくないから。

37.商品を開封する時、明らかなゴミは捨てながら商品を取り出す。商品が手元に現れた時には全てが片付いていないと嫌だから。

38.起床の後、大便を済まさなければ外出しない。極力、外でトイレ(大便)に行きたくないから。

39.ご飯は、汁物、野菜、肉類と白米の順で満遍なく進め、仕上げは漬物類と白米、最後は緑茶。胃に優しく美しい手順だと思うから。

xx.枚挙暇なく無限に出てきます(苦笑)。


 潔癖さの根源は、「機能する美しさ」=「機能美」を追い求めていることのように感じます。

 全ての物事が正しく本来の機能を発揮するためには、安全で、健康的で、衛生的で、無理なく、論理的で、効率的で、誰もが納得できる究極の本質を伴うことが重要だと思うのです。

 これらを追求することは、抽象的な表現ではありますが「美しさ」を求めることであって、かつ独創的な偏ったものではなく普遍的な限りなく一般的な「必然」に近づくことのようにも思います。


・安全への拘り(不安定さを嫌う)

・衛生面への拘り(目に見えないモノへの恐怖心)

・手順の拘り(二度手間を省き、効率的に行動したい)

・本質への拘り(本来の機能を余すことなく発揮させたい)


 潔癖症として敬遠される場面や言動が多くありますが、それは個人の価値観を他人に押し付けたり、共有する行動や空間に負の影響を与えたりする時に発生するもので、潔癖そのものは決して悪ではないと思っています。

 潔癖さは「普遍の美」の追求だとするならば、時と場合に柔軟に対応しながらも、その美を周囲に広めるための工夫と努力、啓蒙的な行動をとることが必要となり、そして常のテーマとなりそうです。









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